わたしを変えた「勇気づけ」

赤ちゃんの足

アドラー心理学との出会い

このページでは、
アドラー心理学と私の出会いから、わたしが活動を始めるまでのお話を綴らせて頂きます。

思い入れが強くて、かなり長い文章になってしまったので、良かったらお時間のある時に読んでみてくださいね。

勇気づけ講座を受けるまで

泣き叫ぶ子ども

当サロンでもお伝えしている「アドラー式勇気づけのコミュニケーション講座”ELM”」ですが、この講座をわたしが受けたのは2017年夏。サロンを立ち上げる1年前です。

この講座を受ける前、我が家には、おてんばな上に、すぐにグズグズと挫ける長女(当時5歳)と次女(当時2歳)がおりました。

特に長女は、生まれてすぐからよく泣く子で、昼も夜も一日中抱っこ。夜も横になって眠れず、退院後から毎晩泣いてばかり。
自分では気付かなかったけど、たぶんノイローゼだったんだと思います。
周りが長女を「泣いてても可愛い」なんて言う中、私には長女が可愛いなんて、思えなかった。

一歳を過ぎると早々に意思のはっきりした子で、グズグズも激しいし頻回。
行き所のない気持ちを、物や家の柱にぶつける毎日。
外だとご機嫌だったから、イライラしたくなくて、毎日朝9時から17時頃まで外で過ごしてた時期もあったなぁ。

そうやってやり過ごしながら、年齢が上がるにつれて少しずつ落ち着いては来ました。
でも、今度は3歳差で生まれた次女も意志のはっきりした子で、グズグズも激しい。
次女の一歳半には、わたし、転居後半年の家の壁に蹴り穴を開けました。

こうした彼女らの激しいグズグズがストレスで、育児本もいろいろ読んだし、いろんな育児講座も受けてきました。
でも、教わったハウツーを実践してみては、うまくいかず、ウツウツとする日々。

精神的には、職場での失敗が続いたこともキツかったかな。

10年前から同じ職場で訪問看護に携わっていましたが、特に次女の育休後は、訪問先の利用者さんからクレームが続き、所長には信用されず。
お給料は歩合制なのに、お仕事はもらえないし、同じ利用者さんを担当した先輩看護師には毎週ダメ出しの嵐。

もともと自分の看護が、自分の理想とする結果に結びつかないことに、看護師になった最初からずっとコンプレックスを持っていたので、ますます自分が信用できず、不眠にもなりました。

そんな中、職場の先輩が(ダメ出し嵐の先輩ではありません)、この講座の講師を始めました。
彼女がアドラー心理学流の子育てや、自分の変化をブログに書いているのを読んで、自分もこんな風に前向きに変わりたいと思いました。
そして、三女の妊娠をきっかけに、受講をお願いすることにしました。

勇気づけ講座を受けてみたら…

青空に続く道

勇気づけ講座が他の育児講座と違うところはたくさんありました。
でも、一番違っていたのは…

この講座は、”私自身”を勇気づけてくれたんです!

私はそれまで、自分をなかなか好きになれない、自己肯定感の低い人間でした。
でも、講座を受けるうちに、少しずつですが、今このままの不完全な私を、100点満点と思えるようになったんです。

すると、今度は不思議と娘たちが落ち着いてきました。
グズグズすることは今でも変わらずありますが、姉妹で思いやる場面が増えました。
何より、娘たちがグズグズしていても、私自身が、イライラせず冷静に見ていられるようになってきました。

夫とは、以前は顔を合わせても何を話せばいいのかわからず、気まずい思いを持っていました。
でも、私が自分に頑張らないことを許せるようになってきて、助けて欲しい時は素直に相談することができるようになりました。
夫は、もともと家事にも育児にもとても協力的な、とってもいい旦那さま。
今までは、私が自分に頑張らないことを許せなかったから、旦那さんにも素直に甘えられなかった。
ひとりで勝手にいっぱいいっぱいになって、言わなきゃやってくれない夫をギリギリまで頼ることができず、信頼できなかったんだと思います。

今では、子どもたちが寝た後に、子どもの話や世間話をしながら笑い合ったりできるようになりました。
(もしかして、当たり前のことかしら…)

そして三女が生まれた今、5人家族の生活を、心から楽しんでいます。
今でも、育児ノイローゼぎみになることはあるし、眠れなくなる時もあります。
でも、そんな時もあるよと、無条件に明るい未来を信じている自分がいるんですよね。
たぶん、私自身、生まれてから一番幸せな気分なんじゃないかな。

おうちサロンを始めるまで

虹がかかる道

そして、三女の産後、運命かと思うほどのタイミングで、私の勇気づけ講座の先生が、講座講師(リーダー)の養成講座を開く資格を取りました。

勇気づけ講座を受けて、自分や周りの変化を感じてはいたものの、もう一歩うまくいかない事態をはがゆく思い始めていた矢先のこと。
勉強も、深く理解するには教えるのが一番。
そう思って、真っ先に手を上げました。

この方のすごいところは、勇気づけ講座も、勇気づけリーダー養成講座も、子連れで受講できる教室なんてほとんどない中、それでも受けたいと言う私を本気で応援したいと言ってくれたところ。
三女がグズっていても、それを講座に活かすアドバイスまでしてくれる、本当に愛に溢れた人。

本当に感謝感激雨あられ!です!

そして、先生に毎週勇気づけてもらいながら、トレーナー養成講座はトントンと修了。

修了証書を手に、0歳5か月の三女とパシャリ。

でも、このリーダー養成講座を申し込んだ時点では、実際に人に教えることは全く考えていませんでした。
完全に、娘たちに使うだけのつもりだったんです。

でも、養成講座を受けたり、勉強したりしている間、浮かぶのは、娘たちというより、一緒に子育てを乗り越えて来たママ友たちの顔ばかり。
ああ、この章はあの人に伝えたいな、この章はあの人かな。
これを一緒に勉強したら、あの人もっと楽になるんじゃないかな、キラキラするんじゃないかなって。
私の先生も、幅広い知識や経験を持っている方なので、いろんなアイデアで私の背中を押してくれる。

さらには、ママ友たちに報告したとき。
「アドラー」だの、「勇気づけ」だの言っても、胡散臭いと思われて、かえって敬遠されるようになっちゃうんじゃ…と、恐る恐るママ友たちに報告したら、
なんと、受けてみたい!と言ってくれた人が3人も!
さらには、口コミで、初回の講座は日にちを増やしてもどちらも満席。

もう嬉しくて嬉しくて。

私でも誰かを笑顔にすることができるのかもしれない。
そう思って、報告後の夏休みは、ひたすら関連本を読み漁りました。

でも、読む本はみんな、私のことも勇気づけることばかり。
しかも、勉強があの人の笑顔につながるかもしれないと思うと、私の方が勇気をもらっている気がします。

ハートの風船

ここまで読んでいて、
「あれ?人に教えられるようになっても、な〜んか自信なさげだなぁ」
と思いませんでしたか?

そうなんです。
勇気づけ講座は、自己肯定感の低さを一気に変えるようなハウツー講座ではありません。

少しずつ自分で自分のことをカウンセリングしながら、少しずつ、
「もしかしたら、私は私のままでいいのかもしれない」と
自分を信じられるようになっていくんです。

私が勇気づけ講座で1番響いた言葉は、
「今のままの、不完全なあなたで100点満点」

ほかの勇気づけリーダーたちのように、自信を持って”教える”ことは難しいかもしれない。
でも、不完全だからこそ、身近に感じて、ホッとしてくれる人がいるかもしれない。
産後ノイローゼになり、虐待まがいのことをしながら、壁に蹴り穴を開けてきた私だからこそ(笑)、悩み事に寄り添って、一緒に考えることができるかもしれない。

講座では、
自分にできてないことばっかりと思っていても、実はできてることばっかりなのを見つけるワークもあるし、
自分に気付いてない魅力がたくさんあることを見つけてもらうワークもあります。
さらには、「不完全な自分でも100点満点」と思えるようになる練習もします。

今このままの自分を認められるようになれば、
今そのままのお子さんも、旦那さんも、認められるようになります。

私もまだまだ練習中だけど、
きっと、変わりたいあなたのお手伝いができると信じて。

勇気づけ講座