こんにちは☆
ママの心を楽にするアドラー式の“勇気づけ”。
横浜のおうちサロン~SmileMarch~です。
この番組、ご存知ですか?それとももう観た方もいらっしゃるでしょうか?
[blogcard url=”http://www.nhk.or.jp/special/mama/archive1.html”]
2016年1・3月に放送された、NHKスペシャル。放送当時、わたしの周りでも反響がすごくて、観たいなとは思っていたんですが…。
3年ぶりにFacebookのニュースフィードで目にしたので、今更ながら観てみました。
今日は、そのレビューをまとめてみたいと思います。
「ママたちが非常事態!? 2」はこちら
NHKスペシャル 「ママたちが非常事態!?2~母と“イクメン”の最新科学~」 – 動画 Dailymotion
子育て中に感じる不安感の訳
まず、最初を観て衝撃!
人間は、子どもを仲間と共同で育てることで、子どもをたくさん産めるように進化し、繁栄してきたんだそうです。
進化の過程で、我々は共同で保育するようにできていて、必要な時には子どもを預けられるようにできている。
なのに、誰も助けてくれるわけでもなく子どもを育てる。
そんなこと、人間にはできないんですよ。できるように作られていない。
この言葉に、わたし泣きそうでした。
大昔から、男性が狩りに出ている間、女性は、身の回りのことや子どもの世話などすべて、仲間と協力し合ってやってきた。
そんな習慣を今も残す部族では、母親が森に採集活動に行く間、その子供はほかの仲間が世話をする。大人が数人で、数人の子どもをまとめて遊んでやり、お乳もおっぱいが出る女性が自分の子でなくてもあげる。そんな子育てをしているそうです。
世間では「産後うつ」という言葉がかなり浸透してきましたが、もともと、産後の女性は、エストロゲンの急激な減少で、孤独や不安を強く感じやすいんだそうです。
それは、「仲間と子育てしたい」と思わせ、共同保育を促す、人間のDNAレベルでのサインなんですって。
わたし、長女の時は特に、子どもと家に二人きりになるのが辛くて辛くて、いつも「誰かの輪の中にいたい」と思っていました。
実家に帰るとホッとしたし、夫が帰ってくる時間が朝から待ち遠しかった。
毎朝毎朝、わたしがどんなに体調が悪くても、泣きわめく娘とわたしを残してあっさり会社に出勤していく夫に、どんなに絶望感を感じたことか。
少しでも大人の中にいたくて、毎日のように児童館に通ったし、朝から夕方までほとんど外をふらふらしていたこともありました。
母からいつも聞いていたのは、わたしが子供の頃は、周りみんな同世代で、公園に行けばいつも誰か知っている人がいたということでした。みんないたから、父が仕事で忙しくてもなんとかなったよって。
わたしもそんな生活をするんだろうなぁ、同じような人と一緒なら、子育てもきっと楽しいんだろうなぁと思っていました。
なのに、いざ子どもができて外に出てみると、家の外にも公園にも、子どもがいない!
一部の公園に集まってるのかとか、集まる時間帯があるのかとか思ったら、いつ、どこの公園に行ってもいない!
話が違うじゃないか!と、詐欺にかかった気がしました。
たま~に誰か知っている親子に会えて一緒にいると、おしゃべりもできて楽しくて、あっという間に時間が過ぎて行く。なのに、娘と2人で誰もいない公園にいても、ちっとも時計が進まない。
長女が歩き始めて外遊びをしたがった時期は、毎日お友だちを探す流浪の旅みたいでした。
だから、同世代が集まりやすい新規分譲地に憧れたなぁ。
今では公園貸し切り状態の方が気楽で良かったりするんですが(;^_^
今だって、長女も次女も自分でできることは多いし、頼りにもなるけれど、平日はふと不安に襲われることがあります。
朝から夜子どもたちを寝かしつけるまで、「(夫は)帰ってこない。あてにしてはいけない。自分で全部何とかしなきゃ」と気が張っている。
そのせいか、夫が休みの日は、たとえ彼が疲れて寝ていても、いるとなんとなくホッとするし、平日も、彼が子どもたちが寝る前に帰ってくると嬉しくなります。「ああ、今日はパパがいるから何が起こっても何とかなる。大丈夫だ」って。
「夫は家にいないほうが楽」と言うママさんも、結構いますけどね(;^_^
そして、休み明けの月曜日は、なんとなく無気力。
三女はとっても可愛いけれど、特に朝、長女や夫が行ってしまうとなぜか不安で。
午後になって長女が帰ってくると、とってもホッとします(笑)
その理由が、上の動画を観て、腑に落ちました。
子どもと二人でいると不安になるのは、「わたしが弱い人間だから」とか、「ダメなお母さんだから」とか思ってたけど、DNAレベルの習性なら仕方ないですね(;^_^
確かに、わたしの不安感は、次女が生まれる前までが一番ひどかったです。
貸し切り状態の公園が気楽に思えるようになったのは、次女が生まれて長女と二人きりでなくなってからと、長女が入園して、緊張することはあっても毎日誰かしら大人と話すようになってから、かもしれません。
長女が入園するまでは、外に出ないと一日大人と話さないで終わる日があったりするんですよね(-_-;)
子育てはひとりではできない
そして、ひとりで子育てって、やっぱり無理なんですね。専業主婦だって、子育ても家事も全部ひとりでやるなんて、やっぱりできるわけないんだ。
みんなで協力して、助け合っていかないと。
手を借りることは、人間の本来のやり方であって、決して弱いものでも恥ずかしいことでもない。
子育て中に不安感を感じるなら、それはDNAからのサイン。「ひとりで頑張らないで~」と言われているのかもしれません。
助けてくれる家族やご近所さんがいれば手伝ってと声に出してみる。
子どもが同世代の友人は、同じように大変で助け合う余裕がないなら、一緒に集まって共同保育してみたり、文明の利器(笑)で愚痴を言い合ったり励まし合ったりしてみる。
育児サークルや児童館、地域の子育て支援など、同じ年頃の子どもや、ママの大変さを分かってくれる大人がいる場所に行ってみるのも、わたしにはすごく良かったです。
育児サークルに入っていて思うこと~アドラー心理学における目標「共同体感覚」
人手が借りられないなら、人手に代わる便利な機械やグッズ、外のサービスなんかに頼る。
子どもが小さい時期は、がっつり働けなかったり、働いても保育料がかかったりして、お金を使うことを躊躇してしまうんですが、案外、今がお金の使い時なのかもしれません。
なんか最近こればっかり言っている気がする(笑)
もし、お金を使う道を選べずにいるなら、最後は目標を下げてみる。日々理想とかけ離れた状態でもそれで良しとする。
家がぐちゃぐちゃだって、ご飯がゴージャスでなくたって、子どもと向き合う時間が思うように取れなくたって、家族が生きて笑顔でいれば、それで良し!(≧▽≦)
日本のママたちは非常事態
それにしても、現代のママは、ひとりでできるわけないこと、孤独感とも闘いながらやってるんですねぇ(T . T)
海外では、「子育ては大変なものだから、子どもは社会みんなで育てるもの」という考え方が浸透している国のほうが、むしろ多いのかな。
共働きでも定時退社が当たり前で夕食作りは夫婦でやる国とか、
1歳児からほぼ無料で誰もが保育園に行ける国とか、
子連れでレストランに行ったら、ママが食べ終わるまで年配の方々が交代で抱っこしていてくれる国とか、
「人に迷惑をかけないように」ではなく「人に迷惑をかけて大きくなってきたのだから、人を許せる人になりなさい」と教える国とか、
ほんと羨ましい(T△T)
日本のママは、「家事や育児は女性がするもの」と思っている男性はまだまだ多いし、子育てに関して「しつけは親の責任」だの「小さい子を預けて働くなんてかわいそう」だの言う人もまだまだいる。仕事を続けたり、無理ない範囲で始めたりしたくても、保育園入れないし…。
こんなところでも非常事態なんですねぇ。
世のママさま方!
家がぐちゃぐちゃだって、ご飯が理想とかけ離れてたって、子どもと向き合う時間が思うように取れなくたって、いつも不安でいっぱいいっぱいだって、それはあなたの人間性の問題ではないんですって!当然ですって!
ダメじゃないよ!もう充分ですよ!自分で自分のこと、認めてあげましょー!!
ママは一日中ストレス状態!
それから、番組では、育児中の母親に一日中心拍系を付けてストレスを計測したところ、そのほとんどがストレス状態と出ていましたね。
家事や育児で心も身体も休まらず、常にストレス状態にあることがわかります。
ずっとストレス状態ですって。
週末、何もやる気にならず、鬱々としてしまうのは、平日気力を使い果たしているからなのかしら。
しかも、その状態では、女性ホルモンのオキシトシンが攻撃に働きやすいんだそうです。
イライラしても、そりゃ仕方ないわ!
パパとママの脳の違い
上のストレス検査の場面で、食事中、パパが子どもが泣き出しても気にせず、ひとり完食してしまって、ママや出演者の方々に非難される場面がありましたね。
わたしも特に長女が生まれてからの1年間くらいでしょうか。夫へのイライラは、ひどかったなぁ。
我が家のパパは、お願いすれば大抵のことはやってくれるパパです。オムツも変えてと言えば変えてくれるし、どんなに泣いてても散歩に連れて行ってくれる。
でもね、言わないとやってくれないのね。悪気はないんだけど。
わたしとしては、最初はそれが許せなかった。わたしが言わないでも自分でやること見つけてやってよ!って。
だから、「自分で気付けよ」と、パパ自身が気付くまでウンチ臭くても放っておいたり、泣いていても気付かないフリしたり。でもやっぱり気付かないから結局わたしが動いて、動いてくれなかった夫に不機嫌オーラ全開!って感じでした。
夜泣きも一緒ね。
こっちは、子どもがちょっとモゾモゾするだけでフッと目が覚める。
そのうち泣き出すけど、夫は気付きもしない。おっぱいあげたりオムツを替えたりして寝かせるけど、そのうちまたグズり出して、その繰り返し。
結構大変だった夜でも、朝聞いてみると、夫も上の子たちも、「静かな夜だったね、よく寝た〜♪」なんておっしゃるのです(−_−;)
我が家の三姉妹は、みんな哺乳瓶が大嫌いでおっぱいだけなので、夜は結局私がなんとかする羽目になります。
だから、余計に夫は気にもしないんでしょうね。口に出すわけじゃないけど、無意識に「僕が起きても何にもできないし〜」って思ってるんだと思う。
これがまた腹たつんだけど(−_−;)
三女ちゃんが2ヶ月くらいの時かな?1〜2時間おきに泣かれて、もう眠くて眠くてほんとにイライラして、泣いてる三女ちゃんを夫の真横に寝かせて、掛け布団持ってリビングのソファで寝たことあったな。
あの時、久しぶりに4時間連続して寝られて、かなりスッキリした覚えがあります。
泣いてたはずの三女ちゃんは、見に行ってみたらパパのお布団で口開けて寝てたっけ(;^_^
ちょっと話が逸れましたが、そんな夫の無責任にも思える行動も、男女の脳の違いですってね〜。
女性のほうが、子どもの変化に気付きやすく、すぐに行動に移せるようにできてるんだとか。
女性は次に何をしなければいけないのかを、常に常に考えている。そのため、子どものちょっとした変化に敏感に対応するよう、頭頂葉の運動の部分が働く。
でもねぇ、女性も子育てする中で発達していくわけで、男も育児する中で発達させることができるみたいだから、これ観てもやっぱり「やれよ」「夜起きろよ」とか思っちゃうけどね〜(−_−;)
脳の違いを逆手に取ろう!
ただ、この7年で、この男女の違いをメリットと感じることも出てきました。
先日の記事にも書いたけど、パパのやり方をむしろ参考にさせてもらうのね。
- 泣いてるからってすぐに子どもの方に行かず、先にご飯を完食しちゃってもいいのか。
- 泣いていてもすぐに抱っこしに行かなくても、割となんとかなるのか。
- 出かける時、抱っこがいいと泣いてても、ベビーカーに乗せて歩き出してしまえばそのうち寝るのか。
- 小さい子どもが起きてる間、様子見てなきゃと頑張って起きてなくても、昼寝しちゃっても大丈夫なのか。
- パパは料理中だからと遠慮せず、お風呂に入れた後「手伝って」とお風呂の呼び出しボタンを押してもいいのか。
- たまには、テレビやスマホに子守りさせてもいっか。
みたいな?
同じ子育てでも、10人いれば10通りの考え方ややり方がある。それは、そのうちの1パターンだけが正しくて9パターンは間違っているというわけではなく、10通りあっていいことであって、むしろ自分では気付かなかった選択肢を増やすことにつながる。
人間も動物も植物も、「足並みそろうと全滅しちゃう」からね。
まだ狩りをしていたような大昔、お父さんの役割は、「子供と母親が安心して子育てできるよう、敵が来たら追い払う、食べ物をたくさん持ち帰るといったこと」で、女性とは役割分担が違ったことでしょう。
だから、パパはママと同じことはできない。もしかしたら、その逆もわたしたちが思っているより難しいのかもしれない。
でも、役割が違った分、女性が思いつかないような選択肢を持っているかもしれませんね。
番組のママさんには、「多少泣いてても子どもは大丈夫だから、ご飯食べてて大丈夫だよ」とか、「パパに”泣いてるから見てやって”と言っちゃって大丈夫だよ」とか、伝えたい。
オキシトシンから見る「リラックスする方法」
一方で、オキシトシンの「愛情作用」を強めやすい状態にする状況も言っていました。
一時的にグンとリラックスしていた時間が3か所。我が子と触れ合い、穏やかな時間を過ごせたことで、一気にリラックス状態になっていた。
夫が妻と向き合って会話をする。たったそれだけで、妻のリラックス状態が続く。気持ちに寄り添って話を聴いてもらい、自分の話が受け入れられたと感じられると、長くリラックス状態を感じることができる。
つまり、ストレスフルな日常でも、
- 我が子と触れ合い、穏やかな時間を過ごすこと
- 夫か誰かに、気持ちに寄り添って話を聴いてもらうこと
といったことを意識すると、リラックス状態に持っていくこともできるんですね。
気持ちに寄り添って話を聴いてもらうのは、今でもママ友とおしゃべりをしているとすごく実感します。
長女の産後も、児童館でママさんやスタッフさんたちがわたしの気持ちに「わかるわかる!」って共感してくれて、「わたしだけじゃないんだ」と思ったとき、すごく救われた気分になったものでした。
ただ「話を聴いて共感する」のは、苦手な男性もいますよね(;^_^
話したものの、「やっぱりあなたにはわからないわよ」と思ってしまう時もあるし。
とは言っても、やっぱりパートナーに「わかってもらえた」と思えるのはとても心強いし、気も楽になります。
というわけで、旦那さんに「わたしの気持ちをわかってもらえた!」と思えるようにするには、こんな方法もいいかも!
- 話を聞いてもらう前に、「わたしの話、黙って聞いて、最後に”頑張ったね”って言って」などと具体的に「話の聞き方」をお願いしておく。
- 男性は「スキンシップがコミュニケーション」と思っている人が少なくないので、手や肩など身体の一部に触れながら話しかける。
- せめて、目を見つめながら話す。
- それでも微妙な時は、諦めてとりあえず他のママと話す(笑)
特に「スキンシップがコミュニケーション~」のくだりは、実際に旦那さんの反応の違いを実感した友人たちに教えてもらった方法。成功率は高いみたいですよ♪
「我が子と触れ合い、穏やかな時間を過ごす」のほうは、難しい時も多いですが(-_-;)
ほんの10分でも一緒に遊べた時とか、ほんの1分でもぎゅっとハグできた時とか、そんな時間が少しでもあったら、「今、わたし愛情ホルモン出てるかも!幸せかも!」って注目してみるのはどうでしょう?
疲れたときに、とりあえず「充電しようよ~」と言って子どもにハグしてもらうのは、疲れていてもできるからよくやります。
確かに、元気になるんですけど、あれ、科学的にもほんとに充電してたんだなぁ(笑)
そして、これらの方法は、ママだけでなく、子どもや夫にも「幸せ愛情ホルモン」のオキシトシンを出させるそうです。
オキシトシンは「絆のホルモン」とも呼ばれていて、親子の絆や夫婦の絆、家族の絆を強くしてくれるそうですよ♪
父親が子どもと触れ合う時間が増えると、父子ともにオキシトシンの分泌量が劇的に増加。愛情が深まる。
さらに、妻以外の女性を魅力的と感じる意欲を抑え、自分の家族への愛情が深まり、家族の絆を深める。
オキシトシンは、肌を触れ合うだけでなく、視線を合わせる、見つめ合うだけでも出るそうです。
だから、お互い忙しくてゆっくり話ができなくても、せめて「おかえり」「いってらっしゃい」の一言を言う時だけでも、目を見て言うようにしたいですね。
え?そんなこと、とっくにやってるって?できずにいるのは、うちだけか~(;^_^
子どもの「困った」は、成長過程の脳のせい
それから、この番組では、子どものイヤイヤ期や夜泣きなど、親が手を焼きがちな子どもの言動や習性についても、脳科学的に説明しくれていました。
産道を通れるように、人間は脳が大人の1/3しかないうちに生まれてくる。
だから、赤ちゃん~子ども時代は、脳が常に発達段階にある。
夜泣き、後追いや人見知り、イヤイヤ期など、すべて脳が未発達だったり、発達過程だったりすることで現れる現象なんだそうです。
その時期が子供にとってどんな時期で、どんな対応をすればいいか理解すれば、こちらも対処しやすいですよね。
知識を仕入れることも、ひとつ大事なことかもしれません。
まとめ
- 人間の本来の子育てスタイルは共同保育。子育て中の不安感はDNAからのサインかも。
- ひとりで子育てはできない。助け合いながら子育てを。
- ママは一日中ストレス状態。イライラするのは仕方ないけど、むしろ夫のやり方を参考にするのも手。
- ストレスフルな日常の中で、家族との触れ合いや、気持ちに寄り添って話を聴いてもらうことがリラックス法のひとつになる。オキシトシンの「愛情作用」を強化しよう!
- 子どもの「困った」行動は、脳が発達している証拠。各発達段階に合った対処の仕方を学ぶのも手。
- 核家族化や共働きが増えている今、新しい子育て社会のスタイルを考える時代に来ている。
以上、いかがだったでしょうか。
もうね、 世のママたちは、みんなほんとに頑張ってるからね、「もう充分頑張ってるよ、そんなに頑張らなくていいんだよ」と言ってくれる情報は、今後もガンガンお届けしたいと思います!
そういう情報、わたしが欲しいってだけだけどね(笑)
大変な時期、助け合って乗り切りましょうね!