子育てをしていると、「イライラが止まらない!」と泣きたくなることはありませんか?
できればイライラしないニコニコママで、子供と笑って過ごしたいのに、 可愛いはずの我が子が、ちっとも可愛く見えなくなる。
そうなると、子育ては辛くなってきますよね…。
わたしも、かつてはイライラが止まらず、子どもたちにキーキー怒ってばかりでした。
でも、アドラー心理学を勉強し始めてから、イライラすることが確実に減ったんです。
それは、アドラー心理学勇気づけELM講座を受けてからの変化。
この記事では、アドラー心理学勇気づけELM講座の講師として、勇気づけELM講座の内容とわたし自身の経験を交えながら、
子育て中、止まらないイライラの解消法
目次
子育て中イライラが止まらない時の5つの解消法
まずは、イライラして爆発しそうになった時に、すぐにできる5つの解消法をご紹介します。
イライラは自分で創り出していることを知る
突然ですが、感情って、自然と湧き出てくるものだと思いますか?
わたしは以前、特に怒り、イライラなんて、出てきちゃったら自分でコントロールすることなんて不可能な感情だと思っていました。
いっつもイライラして子どもや夫に当たって、なんて最低なママ・妻なんだと、自分の人格否定に走っていました。
でも、怒りもイライラも、自分で創り出したものだとしたら?
アドラー心理学では、すべての感情は意味があって、自分で創り出したものと考えます。
自分で創り出したものだから、コントロールもできる。
信じられない?(;^ω^)
そうですよね。
わたしも最初、信じられませんでした。
でも、そう思って過ごしていると、なるほど本当だ、イライラって、わたしが「創ってる」「使ってる」んだ、ってことに気づきます。
例えば、子どもや夫に対してキーキー怒っていたり、不機嫌なオーラを全開にしている時、ピンポーンってチャイムが鳴ったら、どんな声で出ますか?
一応、よそ行きの声で出ませんか?(笑)
でも、もし怒りがコントロールできないものだとしたら、不機嫌全開の声しか出ないはずですよね?
わたしたちは、イライラでさえ、何か意味があって創り出しているんです。
自分で作っているなら、どうしようもないものではありません。
上手に付き合えば、コントロールもできる、というのがアドラー心理学の考え方。
実際、アドラー心理学を勉強し始めてから、わたし、イライラすることって大分減りました。
怒りもイライラも、考え方ひとつで簡単に落ち着くものもあれば、根が深くてなかなか落ち着かないものもありますけどね。
イライラは自分で創り出していることを意識する
イライラしている自分を否定しない
この数年でわたしの子育てのイライラが減った理由。
ひとつは、「イライラして怒るなんて、ママとして(妻として)最低だ」と、イライラする自分にダメ出しすることをやめたことが、ひとつ大きな理由だと思っています。
イライラだろうと不安だろうと、どんなにネガティブな感情でも、とにかく自分の本当の気持ちや感情にダメ出ししたり、蓋をして見ないフリしてたら、人間ますますドツボにはまるんだと思います。
一時期、日に何度もアロマオイルの蓋を空けてはスーハースーハーしたりして、相当変な人だったけど(笑)、つまりは「イライラを止めよう」と頑張ってたから、余計に落ち着かなかったんじゃないかと思うんですよね。
まずは、イライラした自分をそのまま見てあげること。
これが、実は一番大事なんじゃないかと思います。
具体的には、わたしはイライラしたときは、マインドフルネス流にラベルを貼ります。
「あ、わたし、イライラしているな」
「怒鳴っちゃった自分にガッカリしているな」
みたいな感じで、ただその感情や状況を文にするだけ。
そこに「イライラしちゃって”ダメだなぁ”」なんて評価は入れません。
ただ、文字にするだけです。
事実をありのままに表現する実況中継に似ているでしょうか。
コメントの入るワイドショーはやりません。
このラベル貼りをしている間に、段々落ち着いてくることもあります。
最近は、絵本作家ヨシタケシンスケさんの本で、「イライラ虫」という虫の存在を知りまして。
イライラしたら「イライラ虫がついた!」とブンブン腕を振り回して追い払う動作をするのもなかなか効果的です。
自分がイライラしていることを否定せず、
ただ自分がイライラしていることに気付いてそのまま見てあげる。
イライラしている自分にOKを出す
そして、ぜひ
「こんな状況なんだもの、イライラしても仕方ないよ」
「もう充分やってるよ」
「イライラしてもいいよ」
と自分にOKを出してあげてください。
自分がイライラしていることを否定しないでOKを出してあげる。
イライラに隠れた本当の気持ちを探す
これで落ち着かない時や、再発しそうな時は、イライラの分析に移ります。
人間って、実は何かしてもらいたい、わかってもらいたいことがあって、怒るんです。
止まらないイライラの裏には、本当の気持ちが隠れています。
怒ることで、本当は誰に何を伝えたいのか、どうしてほしいのか
イライラが止まらない時は、このことを考えてみてください。
そうすると、例えば
片付けず散らかしっぱなしの子供に怒ったのは、
- わたしがきれいな家が気持ちがいいから、散らかった物を片付けてほしい
- ひとつひとつ片付けられる人間になってほしい
- 片付ける量が多すぎて、家事が終わらない。自分の時間が取れなくて悲しい
- 家の中をきれいに保てない自分に嫌気が差す
といった気持ちからかもしれません。
人によって、場面によって違うので、イライラした時に、自分の本当の気持ちを見つけてみてくださいね。
イライラに隠れた本当の気持ちを探してみる
(怒ることで、本当は誰に何をわかってほしいのか、どうしてほしいのか)
イライラに隠れた本当の気持ちを伝えてみる
イライラは、上でお話したように、こういった「気持ちをわかってほしい」「こうしてほしい」を叶えようとして出てくる感情です。
それなら、わかってほしい・やってほしいその気持ちを、相手に伝えればいいんです。
感情的にではなく、落ち着いて穏やかに、ね。
例えば、
- ママは、片付いた家が好きなのに、散らかっていて悲しい。
- ママは、あなたにも家をきれいにしておくことに協力してほしい。
- 次はひとつひとつ片付けながら遊んでくれると嬉しい(助かる)。
こんな風に。
コツは、「私」を主語にすること。
世間一般とか、常識とかじゃなくて、ママがこう思う、こうしてほしい、ということを伝えてみてください。
こういった気持ち、やってほしいこと、「なんで片付けないのよ!」なんて怒鳴ったって、伝わらないし、何も変わらなくないですか?
でも、こうしてわかってほしい気持ちや、やってほしいことを穏やかに具体的に伝えることができたら、お互いにイライラすることもないし、むしろ自分が望む方向に物事が進むかもしれません。
イライラに隠れた本当の気持ちを、穏やかに、具体的に伝える
子育て中、イライラして爆発してしまったときはこう考えよう
ここまで、いろいろイライラが止まらない時の解消法をご紹介してきましたが、こういった解消法を実行する前に爆発しちゃうことって、少なくないと思います。
わたしも、イライラする事が減ったとは言え、爆発することはまだまだあります。
そのときは、わたしは「仕方ない」と考えることにしています。
それだけ根の深い問題にあたってしまったということ。
次回同じ場面でイライラしなくて済むように、落ち着いた後で対策を練って、次回に備えよう、と考えるようにしています。
「ダメだ!爆発する!」と思う余裕がもしあったら、爆発する前にその場を離れるのもおすすめです。
トイレとか、いっそ外とか。
子育て中、イライラが止まらない!|わたしの場合
こんな風に子育てでイライラが止まらないときの解消法をお伝えできるようになったわたしですが、かつては本当にひどいイライラママでした。
わたしは、子供が生まれるまで、自分は穏やかな気性の人間だと思っていたんです。
ところが、子供が生まれてから、一気に余裕のない毎日。
長女は生後3日目くらいから、昼も夜もよく泣く子。
ただでさえどうしたらいいかわからなくて不安でいっぱいなのに、睡眠不足や母乳の分泌過多の痛みも重なって、心のバケツは常にいっぱいいいっぱい。
何をやっても泣き止まない我が子に、「眠いなら寝ればいいじゃない!」とよくイライラ怒っていました。
まだほんの数日しか生きていない小さな赤ちゃんにです。
大きくなって1歳を過ぎると、早々に自我の芽生え。
わが子のことを想って一生懸命お世話をしようとしても、長女は自分の意思を断固として譲らず、いちいち進まないお世話や家事。
わたしの言うことをちっとも聞いてくれない娘に、あの頃は一番イライラがひどくて、よく通報されなかったなと思うほど怒ってばかり。
娘を泣かせてばかりでした。
イライラの解消法が見つからない日々
わたしは子どもが生まれてから、この「イライラをコントロールする方法」を探し回ってましたね。
いろんな本を読み漁ったし、子育て講座にもいくつも参加しました。
そこで一番教えてほしかったのは、「イライラしたときに爆発せず落ち着かせる方法」。
例えば、
- ゆっくり6秒数える
- 落ち着く言葉を唱える
- 大きく深呼吸をする
- 子供や好きなタレントの笑顔の写真を見る
- 精神安定系のアロマをかぐ
こういった方法を今まで教わってきました。
もともと人間の脳には、怒りを生じる部分(大脳辺縁系)と、その怒りを抑えるブレーキの部分(前頭葉)が備わっているんだそうです。
そして、最初に怒りが生まれた後、ブレーキが働き始めるまでに4~6秒かかることが科学的に分かっているんですって。
だから、とりあえずその6秒をなんとかして稼ぎましょう!ということみたいですね。
でもね、
大人の世界で、例えば上司や同僚、友人の前なんかでは、なんとか凌げます。
でも、なんでしょう、我が子が相手だと、10秒数えても効~か~な~い~(T△T)
でも、それが、アドラー心理学に出会ってから、落ち着いたんです。
イライラする事が全く無くなったわけではないけど、確実にイライラすることが減りました。
上でご紹介したような解消法のほか、アドラー心理学は子育て中のイライラを減らす方法をいろいろと教えてくれたんです。
子育て中のイライラは、自分に合った方法に出会うことができれば、減らすことができるんです。
子育て中イライラが止まらない時の解消法|まとめ
子育て中は、イライラが止まらないことがたくさんありますね。
できればいつもニコニコなママでいたいのに、そうなれない自分に、私はよくがっかりしてダメ出しをしていました。
でも、子育て中のイライラは、人格の問題ではないと思うのです。
子育てや生活、仕事のことで一生懸命で、いっぱいいっぱい。
イライラしても仕方ないほど、すでに十二分に頑張っているということだと思います。
だから、イライラが止まらないからと言って、自分にダメ出しせず、まずは「イライラしても仕方ないよね、よく頑張ってる」と労ってあげて欲しいのです。
そのうえで、よりお互いに穏やかで前向きなコミュニケーションで、お互いの関係を今より過ごしやすいものに一歩レベルアップさせる。
イライラを、そのチャンスと捉えられるといいですね。
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